イベント・最新情報

2010年4月30日 (金)

SFセミナー2010で樺山三英企画をやります&「二一世紀の実存」

Filed under: イベント, 最新情報 - 岡和田晃 @ 0:01:28

 こんにちは、岡和田です。久しぶりに、イベントの告知をさせていただきます。

 5月1日に開催されるSFセミナー2010のサイトが更新され、企画の告知がなされておりました。

http://www.sfseminar.org/wiki.cgi?page=SF%A5%BB%A5%DF%A5%CA%A1%BC2010+%B4%EB%B2%E8%BE%D2%B2%F0

 5月1日のSFセミナーに参加し、合宿企画でパネルを立てます。
 参加要項はこちらをどうぞ。

http://www.sfseminar.org/wiki.cgi?page=SF%A5%BB%A5%DF%A5%CA%A1%BC2010+%BB%B2%B2%C3%CD%D7%B9%E0

 題して「樺山三英と一緒に、樺山三英の小説を語ろう」。
 Speculative Japanメンバーの樺山三英さんに焦点を当てた企画になります。

「読者の知性に挑戦する」と評された処女作『ジャン=ジャックの自意識の場合』、「これはラノベというより、もはや純文学だ!」と読者を仰天させた第2作『ハムレット・シンドローム』、そしてユートピア文学の古典を貪欲に換骨奪胎していくSFマガジン掲載の連作短編(早川書房より単行本化予定)などで、常に文系SF、いや文学の新境地を切り拓く作家・樺山三英。作者本人を交え、その創作の秘密を探り出す! はたして、あらゆる物語は、すでに語り尽くされてしまったのだろうか?

出演(予定):樺山三英、サイトウ、岡和田晃(他)

 樺山さんにお願いして、今回SFセミナーに初参戦していただくことになりました。
 また、ジェンダーSFに関心のあるRPG/SF者、サイトウさんにパネリストとして参加してもらいます。楽しい企画になりそうですよ!

 話しやすい雰囲気のパネルにしたいと思っていますので、まだ樺山作品をお読みではない方も、これを気にお読みになるつもりで、ぜひお気軽にご参加下さい。
 樺山さんの最新作「収容所群島」が、SFマガジン最新号にスチームパンク特集に混じって掲載されていますね。こちらには、Speculative Japanメンバーの高槻真樹さんの「文字のないSF――イスフェークを探して」も掲載されておりますので、どうぞお手に取ってみて下さい。

 続いて、増田まもるさんの依頼を受けまして、拙ブログから転載させていただきます。
 小松左京氏が主宰されている季刊誌「小松左京マガジン」(発行:イオ/発売:角川春樹事務所)第37号が発売されました。大手の書店にはそろそろ並ぶ頃ではないでしょうか。

 こちらに僭越ながら、岡和田がエッセイと批評の中間にある文章「二一世紀の実存」を掲載いただいております。

 主として伊藤計劃さんについての文章で、SF評論賞の贈賞式で話したような内容をというご依頼に則して書いたものですが、そこから一歩踏み出してみました(伊藤さんについての記述には、遺族の方の許可をいただいております)。

 原稿用紙換算で、およそ三〇枚ほどの文章になります。目次はこちらになります。http://www.iocorp.co.jp/magazine/no.37.html

 『虐殺器官』論を「S-Fマガジン」に掲載いただいてから、さまざまな方に感想をいただきましたが、その中で、特に四〇代以上の方々から、性別を問わず、『虐殺器官』の読後感について「小松さんの選評とほぼ同意見」といった反応や、「あの終わり方には首肯しかねる」という意見をまま耳にしました。

 特に、ラストについては「自分が書くのだったら『時計じかけのオレンジ』や『未来世紀ブラジル』のようになると思う」という見解を複数の方からお聞きしました。

 私はなるべく世代論はやめたいと思っているのですが、一方でどうしても、自分の世代と親の世代とでは、生きてきた環境も世界観も違うよな、と思わせられるところが多々あるのは事実です。
 そのあたりの断絶を埋めるのが本稿の目的です。

 簡単に言えば、伊藤計劃と小松左京の橋渡しを目論んでおります。ヒント:『日本アパッチ族』
 あるいは、団塊ジュニアと団塊の世代と、受け止めていただいても問題ありません。

 例えば私の母はSFを読まない人ですが、小松左京の『復活の日』は目にしていたようなのです。いまでは、まず考えられない。でも『復活の日』は明らかにトーマス・マンの『魔の山』を意識していたでしょうから、広い読者を想定していた、はずなのです。

 また、私の論文が難しい、という声も複数耳にしました。私としては可能な限り平易に書いたつもりではあるのですが、表象理論や現代思想の思考法に馴染みがない方にとって難しいと思われるのは、理解できる話でもあります。そのため、より日常に近い言葉で語り直す必要も感じていた次第でして、機会を与えていただいたことに感謝いたします。

 特に五〇歳以上の方に、ぜひともお手にとっていただければと思っています。
 すぐに入手希望の方は、イオ(小松左京事務所)へご連絡をいただくのが早いことでしょう。

http://www.iocorp.co.jp/

 それにしても、今号は特に表紙がカッコイイです。

 なお、奇しくも同誌で『日本SF精神史』の長山靖生さんが『日本アパッチ族』を紹介されております。
 最近「大阪SF大全」として、渡邊利道さんが『日本アパッチ族』について書かれています。
 私としては、これは同書について書かれた最良の文章のひとつではないかと思っておりますので、併せてご覧下さいませ。
http://blog.tokon10.net/?eid=1033528

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2009年4月22日 (水)

バラード追悼企画

Filed under: イベント, 最新情報 - 岡和田晃 22:19:08

 岡和田です。連続投稿失礼いたします。

 すでにBBC、ロイターをはじめ、各メディアで紹介がなされているのでご存知の方も多いと思いますが、J・G・バラードが亡くなりました。
 本当は、この場を借りて比類なき洗練を見せた『コカイン・ナイト』について語ろうかと思ったのですが、いまだに自分のなかでバラードについての整理ができていない状態にあります。もう少し考えを深める必要があると感じました。そう思う人は私だけではないはずです。

 そこで、SFセミナーの合宿企画「Speculative Japan読書会」は、部屋長(兼、SFセミナー主催者)の永田弘太郎さんと相談した結果、バラード追悼を兼ねたものにすることとなりましたのでお知らせをいたします。
 永田さんは、アドバイザーとしてご参加下さいます。
 当初からの課題図書『楽園への疾走』を中心に、バラード自身についても射程が広がることとなります。
 例えば『楽園への疾走』には『夢幻会社』や、初期短編から続くモティーフが頻出しますが、それらを語るだけでもバラードという特異な作家の全貌には触れないわけにはいきません。いやむしろ、バラードが何を問題にしていたのか、『楽園への疾走』を皮切りとして一緒に考えていきたいのです。
 ぜひ、合宿企画に参加して、あなたなりのバラードへの想いを語って下さい。

■SFセミナー

 http://www.sfseminar.org/

●企画名:「Speculative Japan」読書会

 課題図書:J・G・バラード『楽園への疾走』(創元SF文庫)

 解説:常にSF界の最先端を幻視する「Speculative Japan」が、SFセミナーの合宿で企画を決行! 3月末に創元SF文庫で出たばかりのJ・G・バラードの奇書『楽園への疾走』。訳者の増田まもるを迎え、同作品のダイナミズムを思考する! バラードやスペキュレイティヴ・フィクション一般の話題も可。

 出演(予定):増田まもる 永田弘太郎 仁木稔 夜明ちかし 岡和田晃 (ほか)

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