最新情報

2008年10月22日 (水)

J・G・バラードはまだまだ死なず

Filed under: 最新情報 - 岡和田晃 @ 20:18:59

 残念ながら、バリントン・J・ベイリーが亡くなってしまいました。

 しかし、バラードがまだ生きています。自伝“Miracles of Life”で、末期癌であることを自ら明かしたJ・G・バラードですが、新作の梗概をエージェントに送付したとのこと。

 ワーキング・タイトルが”Conversations with My Physician”、サブタイトルが”The Meaning,if Any,of Life.”となっていますから、なかなか壮絶です。

 バラードのことですから、おそらく並みの闘病記ではありますまい。

 かつて『結晶世界』や『沈んだ世界』においては、時間が硬直するその瞬間が、すさまじく甘美に描かれました。それゆえ新作を通して見えるのは苦闘ではなく、ましてや諦観でもなく、その先にある美なのではないかと期待します。

 土地に根ざす歴史の記憶に徹底的にこだわり、それを思弁に昇華したという意味で、バラードにも相通ずるところのあった向井豊昭(『怪道をゆく』)は、医師に癌で余命1週間と宣告されてから、口述で、新作「島本コウヘイは円空だった」を書き上げました(〈復刊 早稲田文学〉誌の次号にて公開予定とのこと)。思うにバラードも同じ心づもりであったのでしょう。

 癌の苦しみというもは想像を絶するものがあり、それゆえ、執筆には並々ならぬ平常心が要求されたとのではないかと推測します。そうして書かれたテクストには、苦しみを遥かに越えた何かがあることでしょう。私たちも、その想いを少しでも受け止めなければ。

 バラードには、息絶えるその瞬間まで書き続けてほしいと思います。

(岡和田晃)

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2008年8月20日 (水)

Speculative Japanのレヴュー

Filed under: 最新情報- 増田まもる @ 16:24:11

Grania Davisさまよりの情報ですが、オンラインSF週刊誌 Strange Horizons の8月18日号に、Niall HarrisonによるSpeculative Japanの非常に好意的なレヴューが掲載されております。興味のあるかたはぜひご覧ください。また、近日中に和訳をアップする予定ですので、しばらくお待ちください。

http://www.strangehorizons.com/reviews/2008/08/speculative_jap-comments.shtml

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August 20, 2008

Strange Horizons Review Speculative Japan

Filed under: information - Mamoru Masuda(増田まもる) @ 16:33 00

Strange Horizons, a weekly speculatie fiction magazine, has posted a review of Speculative Japan by Niall Harrison. You all will enjoy this review.

http://www.strangehorizons.com/reviews/2008/08/speculative_jap-comments.shtml

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2008年1月27日 (日)

ヒューゴー賞のノミネーションについて

Filed under: 最新情報 - 増田まもる @ 21:41:31

今年のヒューゴー賞は、コロラド州デンヴァーで8月6日から10日まで開催されるDenvention 3で決まりますが、そのためのノミネーションがはじまっています。Nippon2007の参加者には投票用紙2008 Hugo Nomination Ballotが送られてきます。日本のSFを世界にアピールする絶好の機会ですので、
‘Best Related Book’部門には ・”Speculative Japan; Outstanding Tales of Japanese SF&F” (Kurodohan Press) を、
‘Best Nevelette’部門には
・Where do the Birds Fly Now? By Yamano Koichi
Translated by Dana Lewisを、
そして’Best Short Story’部門には
・Hikari, by Kono Tensei
Translated by Dana Lewis
・Reiko’s Universe Box, by Kajio Shinji
Translated by Toyoda Takashi and Gene van Troyer
・A Time for Revolution, by Hirai Kazumasa
Translated by David Aylward
・Another “Prince of Wales”, by Toyota Aritsune
Translated by David Aylward
・I’ll Get Rid of Your Discontent, by Mayumura Taku
Translated by M. Hattori and Grania Davis
・The Flower’s Life is Short, by Fukushima Masami
Translated by Yano Tetsu and Judith Merrill
のうちいずれかひとつをぜひ記入してください。

なお、ノミネーションの締め切りは3月1日ですが、それまでに投票用紙が届かない場合は、

hugoadmin@denvention.org

にメールして確認してください。

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